「突然ギアが入らなくなってしまい、動けなくなりました!」
4トントラックの乗務員さんからのお電話でした。
朝からいつも通りに走っていたのですが、信号待ちで停車後、青信号になって発進しようとしたところ突然ギアが入らなくなったとのことです。
なんとか路地に移動させてレスキューのお電話をいただいたようです。
すぐに出動し、約30分ほどで知多市の県道脇の現場へ到着。
まず『クラッチ・ブースター』を点検したところ、やはりクラッチフルードが漏れていました。
乗務員さんにクラッチを踏んでもらうと、ジュルジュルと溢れてきましたのですぐに原因を特定。
もう一度乗務員さんに問診してみると、朝車庫を出発してしばらく、クラッチを踏んだ時にわずかに違和感があったとのことでした。
しかし、少し走ると気にならなくなったので最初に感じた違和感などすっかり忘れてしまっていたみたいです。
おそらく、出庫の時点ではいつもと違う感覚に気付いたものの、しばらく走るとその感覚に慣れてしまったのでしょうね。
修理にはクラッチ・ブースターを交換となりますが、さすがに持って来てませんので乗務員さんに不具合状況を説明し、クラッチフルード(ブレーキフルード)のみ補充。これでとりあえずは走れます。
会社の車両担当者さんに取り次いでいただき、詳しい不具合状況をお話しすると、修理はいつもの修理工場へ入れるとのことで当社の仕事はここまでとなりました。
ただ、クラッチフルードは塗装を溶かして剥がしてしまうため、漏れたままでは大変なことになります。
クラッチ・ブースターの周りに「オイル吸着マット」を巻き付け、簡易的に補修を済ませて作業終了としました。
ついさっきまで普通に走っていたのに、いきなり動けなくなると誰でも焦りますよね。
しっかり定期点検をしていても見付けられない不具合もあります。
クラッチ・ブースターの中にあるゴムも経年劣化で傷んで来ますし。
メーカーさんは、『定期交換部品の適正交換で予防整備を!』と言いますが、コストを考えるとなかなか対応できませんしねぇ・・・
皆さん、何か少しでも不調を感じたら、点検を受けて下さいね!
コメントをお書きください