DPFトラブル

ずいぶんブログをさぼってしまいました・・・

インスタを中心にやるようになり、スマホでも簡単に投稿できるのでそちらがメインになってしまいましたm(__)m

 

さて、表題の「DPFトラブル」ですが、ここ数ヶ月、お問い合わせがとても多くなりました。

もちろん、お問い合わせだけでなく実際に作業をさせていただいた車両も数多くありますが、DPFの詰まりには皆さん困っていらっしゃることがよくわかります。

 

また、一般の整備工場さんだとDPF関係に詳しくない方が多く、ディーラーさんでも間違ったアドバイスをすることがあるようです。

まぁ、ディーラーさんの場合、下手に洗浄をしてすぐにまた不具合が発生してしまうリスクを回避するために「交換しかないですね」と言ってしまうのでしょうが・・・

 

実は、DPFトラブルの多くは『正しい洗浄』で直るんです!

直るというよりは復活するというのが正しい表現ですが。

 

 

はじめにお伝えしておきますが、今回のブログにアップしている画像はそれぞれ別の車両で撮影した画像です。

よくあるお問い合わせ内容の事例をご紹介します。

 

・最近、手動再生の頻度が多くなった。週に数回・毎日手動再生をしている。

・手動再生の時間が長い。

・燃費が悪くなり、パワーも無くなった気がする。

 

手動再生の要求が頻繁になった時、DPFの詰まりを実感するようですね。

逆に言うと、手動再生が多くならないと詰まっていることに気付いていないとも言えます。

しかし、手動再生や自動再生をしていてもDPFは少しずつ詰まって行ってしまっているんです。

 

「再生処理をしているのになぜ詰まる!?」

 

それは・・・

手動再生や自動再生で処理しているのは「スス」だけなんです。

紙などを燃やした時、壁や天井が黒くなりますよね? あれです。

DPFは、エンジンから出た排気ガスに含まれる「スス」を特殊なフィルターで捕集し、再生処理によって400~500℃という高温で「スス」を燃焼し処理します。

 

「燃焼してなくなるなら詰まらないじゃん!」

 

そうなんです!

そこが皆さんが勘違い?されているところなんです。

実際には勘違いと言うのは間違った表現で、実はDPFが開発された当初はメーカーさんや技術者さんも「再生処理で燃焼すればススが無くなり、半永久的にノーメンテナンス!」なんて謳っていたんです。

しかし、DPF装着車が街を走りだし数年後、「ススは無くなっているのに何故か詰まってしまう」というトラブルが頻発しました。

原因を追究すると、「スス」は燃焼で無くなっているが、『アッシュ』と呼ばれるものが残っている

ことが判明しました。(アッシュは後で説明します)

この『アッシュ』は金属由来の物質なので、高温で燃焼しても無くならないんです。

 

なので、DPF開発当時の謳い文句「ノーメンテ」は非常に大きな誤りであり、「再生処理をすれば100%回復する」と思っていたユーザーさんは大迷惑を受けてしまったことになります。

とはいえ、DPFが無ければ世界的な排ガス基準をクリアできないので仕方ないところでもありますが・・・

 

では、『アッシュ』とは一体何なのでしょうか。

詳しく説明するとめちゃくちゃ長くなり、読んでて苦痛になると思いますのである程度割愛しますね。

 

DPFに堆積するアッシュとは、エンジンオイルに含まれている金属由来の成分です。

再生処理でススを燃焼するためには、非常に微量の燃料(軽油)をDPFマフラーへ送り、燃焼させて高温にしてススを燃やします。

その際、燃料にはごく微量ですがエンジンオイルが混じっており、その中に「金属由来の成分」が含まれているんです。

金属なので高温で燃焼しても燃えて無くならず、少しずつDPFの中に堆積してしまうんですね。

 

ザックリした例えですが、クリップやホチキスで留めた紙を燃やしたとします。

もちろん紙は灰となって燃え無くなり壁や天井にはススが付きますよね。

しかし、金属であるクリップやホチキスは残ってしまいます。

それが『アッシュ』のようなもので、これはいくら燃やしても無くならないんです。

 

なんとなくイメージつきましたか?

では、実際のアッシュを見ていただこうと思います。

 

この画像は、取り外したDPFを洗浄しているところです。

うちでは予備洗浄と呼んでおり、DPFを取り外した後まずはエアーブローをしてから水洗いします。

この予備洗浄で大まかなススを洗い流し、その後、本洗浄(洗浄剤によるアッシュ洗浄)を行います。

 

余談ですが、ディーラーさんやDPFに特化しない整備工場さんでは、この水洗いのみで「DPF洗浄」と謳っていることが多くあります。

 

水洗いだけではアッシュを取り除くことは無理なんですが・・・

とは言え、エアーブローや水洗いでススは大まかに取れるので作業後はDPFの調子が良くなります。

それで「直った!」と思ってしまうんですよね。

しかし、早ければ数ヶ月後にはまた「詰り」の症状が現れます。

画像は、DPFを薬剤洗浄した後にDPF内部から出てきた『アッシュ』です。

このマフラーの場合、洗浄時に採取できたアッシュはこれだけですが、実際には洗浄前のエアーブローでも多くが吹き飛ばされているのでもっと堆積していたことになります。

 

 

アッシュのアップ画像です。

黒い物はススで、茶色いものがアッシュです。

 

DPFの内部に詰まっていたため、小さなペレット状になっているのがわかりますね。

DPFから出て来る時は、そうめんの乾麺のように棒状になって出て来ることもあるので、そのような画像を見た方もいらっしゃるのではないでしょうか。

 

アッシュは金属由来の固形物ではありますが、採取されたアッシュを指で触ると簡単に崩れてしまうほどもろいものです。

 

 

先ほども書きましたが、このアッシュはエアーブローや水洗いで取り除くことは出来ません。

若干は取り除けても、画像のようなアッシュは専用の薬剤でしっかり洗浄しないと取り除くことは不可能なんです。

 

また、自社工場でやられている運送会社さんもあるでしょうが、洗浄後にいきなり強制再生をかけるとDPFを破壊してしまうこともあり危険です。

DPF関連項目のデータリセットも必要ですので、出来るだけDPFに特化した専門業者へ依頼されることをお勧めします。

洗浄工程などはいわゆる企業秘密ということで載せられませんが、詰りが軽いものでも数時間、詰りが酷いものでは数日にわたり洗浄をいたします。

DPFの洗浄って、意外と奥が深く難しい作業なんです。

少しのミスが数十万円の損害になりますしね・・・

 

お客様から、「何軒か問い合わせたら『うちやれるよー! 〇〇円でいいよー!』って言う業者さんが居た」なんていう、簡単にDPFの洗浄を請け負う業者さんの話をお聞きしますが、ある意味チャレンジャーだなぁって思います。

大型トラックのDPFを2~3万円でしっかりと洗浄するなんておかしいですしね。

で、すぐにまた詰まった時にはケロッと「しっかり直したいなら交換しかないよ!」なんて言うんですよね、きっと(^^;)

 

 

DPFを詰まりにくくするためには、普段からの予防整備が非常に重要となります。

・エンジンオイル管理

 ①粗悪オイルを使わない(実は、有名オイルメーカーだからいいという問題ではないんです)

 ②適切な交換インターバル(実は、早く替えた方がいいというのは間違った常識なんです)

・インジェクター

 ①できれば定期的にインジェクター清掃

 ②インジェクタークリーナーの注入

・粗悪燃料を使用しない

 ①粗悪な燃料はエンジンにもインジェクターにも悪影響です。

 ②不要な添加剤は使用しない。

 

オイル管理とインジェクター管理は非常に重要です。

ディーラー関係者さんがこのブログを見て下さっていたら申し訳ないのですが、実はディーラー(メーカー)が指定する純正オイルや交換インターバルが必ずしも正しいのかと言うとそうでないのがわかっています。

もちろん、純正品&メーカー指定インターバルを守っていれば、万一の時にクレーム修理してもらえる可能性もありますが・・・

 

 

もっと書きたいことが山ほどありますが、今回はこれくらいで終わりますね。

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